インナーチャイルドは内なる子ども・傷を癒すために出来ること

インナーチャイルドとは、心理学用語で、「自分の中にいる内なる子ども」を指し、幼少期の傷ついた記憶やネガティブな感情を意味しています。
インナーチャイルドが傷ついていない人は一人もおらず、多かれ少なかれ全ての人が抱えている問題です。
インナーチャイルドが傷ついているがために、性格にも影響を及ぼしており、癒されることで生きやすくなります。

 インナーチャイルドはどうやって傷つくのか



問題を抱えている家庭で育てられた子どもは、自由に自分を表現するということができません。

家庭内で暴力があったり、愛されている実感を得られないことで、自分らしさが失われていきます。
怒られないように…危険が及ばないように…絶えずビクビクして生活しています。
親の意に沿い、言う通りに生きる方法を選択していきます。
それはとても不自然な形であり、傷ついていると言えます。

また、特に問題のある家庭で育っていない場合でも、
悪さをすると押し入れに入れられた…とか、(暗いところが怖い、狭いところが怖い)
お留守番の時間が長かった…とか、(友達や恋人などいつも誰かといたがる、一人が嫌い)
兄弟と比べられて育てられて辛い思いをした…とか、(大人になっても兄弟に負けたくない意識が残る)
下の子ばかり可愛がられて寂しかった…とか、(大人になっても、兄弟よりも自分を見てほしがる)
何気ないと思えるようなことでも、その子にとっては大きな出来事であり、傷となり残ることもあります。

親にしてみれば、兄弟と比べた覚えもなければ、他の兄弟と同じように可愛がったはずで、
まさか、子どもがそんな風に感じていたとは…ということがほとんどです。

 インナーチャイルドとアダルトチルドレンとの違い



インナーチャイルドとアダルトチルドレンはよく混同して考えられますが、違うものです。

インナーチャイルドは、潜在意識を擬人化したもので、誰の中にもいて、無意識に私たちに影響を及ぼしているものです。

アダルトチルドレンは、そのインナーチャイルドが傷ついている大人のことをいいます。
幼少期に負った心の傷が癒されておらず、生きづらさを感じている人です。

日本人は、8割がアダルトチルドレンだと言われています。

インナーチャイルドが傷ついて癒されないままに大人になると、常に悲しさや寂しさ、そこからくる怒りなどを抱えて生きることになります。
健全な大人に成長することが難しくなってしまうのです。
また、インナーチャイルドは本来のその人そのものなので、傷ついていると、その人が持っている本来の能力を発揮することができなくなってしまいます。
つまり、アダルトチルドレンの人たちの生きづらさの原因は、インナーチャイルドの傷が癒されていないことによります。

 インナーチャイルドが傷ついている人の主な症状



自己否定が強い
他の人と話をしていて、すぐに「自分が悪い」「自分に問題がある」と思ってしまうのは、インナーチャイルドが傷ついている人の特徴です。
そのため、すぐに謝ったり、責任を取ろうとしてしまいます。
自分は愛されていないという思いを抱えているため、自分を否定してしまう傾向があります。

対人恐怖症

人と話をすることが苦手だったり、人と関わることを避けたりするのも、インナーチャイルドが原因となっていることがあります。
子どもの頃に親からの愛情を感じ取ることができず、「他人は自分を傷つけるもの」という不安を抱えています。
その為に、大人になっても他人を心の底から信用することができません。

友達や恋人に対しても裏切られるのではないかという不安から、心を開くことが難しくなります。
よって、親しくなることが出来ずに関係が破綻してしまうこともあります。
人間関係がうまくいかないことで、どんどん対人恐怖が強くなり、悪循環に陥りやすくなります。

他人をコントロールしようとする

インナーチャイルドが傷ついている人は、他人をコントロールしようとする傾向があります。
子どもや配偶者など、親しい関係である人ほど出やすくなります。

思い通りにならないことに強い不安感を持つために、思い通りにするためにコントロールしようとするのです。
コントロールされる側は、強い嫌悪感をもつため、
子どもや配偶者との関係に溝がうまれてしまいがちになります。
また、子どもが親からの過干渉により、自立を妨げられることにあります。

インナーチャイルドを癒すにはどうしたらいいの?



自覚する
インナーチャイルドが傷ついている人は、何がどう傷ついているかの自覚がありません。
インナーチャイルドを癒すためには、自分の傷を自覚する必要があります。
自分の行動を客観的に見て、自己肯定感が弱くないか、人に対して恐れの感情はないか、人をコントロールしようとしていないか、を分析してみましょう。

辛い思いを手放す

抑圧してきた思いが自覚できたら、それを出し切る必要があります。
自分がどんな経験をして、どんな風に傷ついたのか、紙に書きだしたり、信頼できる友人に話したり、カウンセラーに話すとよいでしょう。

日本ではカウンセラーに相談するという行為があまり一般的ではないので、敷居が高い部分はあるでしょうが、
経験を積んだカウンセラーにアドバイスを受けることが一番有効でしょう。

相談する

話すことで頭の中が整理され、心が開かれるので、人に自分の口で話すということはとても重要なことなのです。
話しながら涙を流される方も多いですが、涙は浄化と言われています。
自分の辛い思いが和らいでいくのを実感することでしょう。

瞑想する

瞑想でインナーチャイルドを癒す方法もあります。
誘導瞑想により、子どもの頃の自分に会いに行き、子どもの頃の自分を癒す方法です。
ただし、とても辛い体験をされていた場合、その場面が蘇ってきて耐え難い思いをすることもあるので、
瞑想はカウンセラーに誘導してもらい、カウンセリングを交えながらすることがおすすめです。

ヒーリングする

ヒーリングでインナーチャイルドを癒す方法もあります。
世の中にはいろいろな種類のヒーリングがあります。
インナーチャイルドを癒すことに特化したヒーリングというもののあります。
インナーチャイルドを癒すヒーリングは、オーラの中に隠れている傷の部分を取り除いていきます。

インナーチャイルドを癒すヒーリング

インナーチャイルドが癒されるとどうなるの?



インナーチャイルドが癒されると、
・自己肯定感が向上します
・自分をより深く理解できるようになります
・人間関係がよくなります
・自己肯定感が高くなります
・自分の思いを適切に表現できるようになります
・他の人との距離間が自然と分かるようになります
・他の人とのコミュニケーションがうまくなります
・心が安定します

なぜ自分が生きづらいのかが分かっていない人が多いのですが、インナーチャイルドを癒すことで、生きづらさが緩和し、自分らしく生きられるようになります。

 

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